Cocoaはやっぱり!
Windowのズームアニメ
アニメしながらリサイズ
今回のテーマ

システム環境設定やその他いろんなウィンドウで、ウィンドウのサイズが変わる時にアニメーションすることがよくあります。Cocoaには、あのアニメーションの機能がありますので、それを今回は解説します。

改版履歴

NSWindowにsetFrame : display : animate :という専用のメソッドが用意されています。

NSWindow : アニメーションしながらウィンドウサイズを変える

書式 : - (void) setFrame : (NSRect) frameRect
　　             display : (BOOL  ) displayFlag
　　             animate : (BOOL  ) animateFlag
入力 : frameRect   : 変更したいサイズ
　　 : displayFlag : 再表示したい時はYES
　　 : animateFlag : アニメするならYES

ウィンドウのサイズと2つフラグがあります。フラグの方はどちらもYESにしておかないとアニメの効果が出ません。プロジェクトを作るとウィンドウが1つ出来ますので、それをOutletのwindowで参照して、zoomというActionで以下のコードを実行するようにします。

Zoomer.h
#import <Cocoa/Cocoa.h>

@interface Zoomer : NSObject
{
  IBOutlet id window;
}
- (IBAction) zoom : (id)sender;
@end
Zoomer.m
#import "Zoomer.h"

@implementation Zoomer

- (IBAction) zoom : (id) sender
{

  NSRect rectNow = [ window frame ];

  [ window setFrame : NSMakeRect( 100, 100, 200, 200 )
            display : YES
            animate : YES ];

  [ window setFrame : rectNow
            display : YES
            animate : YES ];

}

@end